Tiko 3D失敗から学ぶ出資先を選ぶ2つのコツ
こんにちは、カマカマです。
最近クラウドファンディングにはまってます。
みなさん、クラウドファンディングって知ってますか?
クラウドファンディングとは
不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。- wikipediaより
簡単言うと、
まじすげー製品作ったんだよね! ただ量産するお金がない・・・。
そうだ!欲しいと思う人からお金を集めればいいんだ!どう?この商品欲しくない?
うぉー!すげー!最高にクールだ!出資するから商品できたらちょうだいね!
こんな感じです。ちょっとアメリカナイズした表現になりましたが。
製品化するハードルをさげるような手法の1つとされてます。
製品だけではなく、サービスやこんなことしたい!ってのもあります。
海外王手は、Kickstarter や indigogo 国内王手は、Makuake や ReadyForなんかがあります。
国内はまだトラブルにあったこともありませんし、聞いたこともありませんが海外ではちょいちょいあります。
僕も出資したTikoがコケたのでこの記事を書いております・・・。
資金がめちゃくちゃ集まって注目されたクラウドファンディングにしか出資していないので、その部分を踏まえて比較してみたいと思います。
参考記事:https://cf-hikaku.net/cf-site/kickstarter/5069/
クラウドィングと国内クラウドファンディングの違い
出資して思ったのが製品の場合、日本と海外のクラウドファンディングの捉え方・考え方が違うなと感じました。
国内の場合
もう製品もほぼ完成してるけど、ちょっとマシン買うには売れるかどうかの信頼性が足りない。(銀行からお金が借りれない) じゃあどれくらい売れるかクラウドファンディングで証明しましょう。or クラウドファンディングで足りない部分を補いましょう。 ってパターンと
宣伝用だぜ! 注目されてバンバン売っていくぜ! って言うような感じでマーケティングの一部というような捉え方と思います。
一方海外の場合
こんなプロトタイプができておもしろいと思うんだけど、お金ない…。 じゃあみんなからお金集めよう! って感じで本当にスタートアップの捉え方。
文化の違いが如実にでてますね。
- 日本:失敗できないような文化
- アメリカ:寄付文化
それがクラウドファンディングにもでてるような感じです。 まぁ、クラウドファンディングサイトも責任があるでしょうから厳格な審査をしていると思います。 今回、Tikoがなぜ失敗したのか考えてみたいと思います。
なぜTikoが失敗したのか
計画の甘さはこの際、ここには入れません。そんなもの当たり前ですから。
1.集まった金額が大きすぎた
金額の大きさが時に計画を狂わす典型例です。クラウドファンディングには目標金額というのが設定されています。 計画自体も目標金額に沿って作られていると思います。 多少は大きく金額が集まることも想定されていたでしょう。
結果は
Tikoの目標金額:10万ドル
集まった金額:290万ドル
目標金額の2900%です。こうなると、生産も早急に大規模にせざるを得ない状況になる。
在庫も増える
↓
問題があっても生産全てを変えることで更にお金がかかる。
↓
そして今回みたいに資金がショートする。
という悪い流れになってしまいます。 その点日本は、もうできているものに出資するようなイメージですので心配がない。(時間はかかるかも知れないけれど) 無論、期限通りに製品がくることに越したことはないですが、出資という形ですので そこは正直問いません。
問題は「ちゃんとした製品ができるか」ということなので、今回みたいに予想以上の金額が集まると集まることによる弊害が発生してしまうということです。
2.業界の流れの速さにより難しい立場に置かれる
クラウドファンディングを行う上で、これがかなり重要かと思います。 今回の「3Dプリンター」は格安のものが出てきてから目覚ましい進化を遂げています。 低価格で機能が豊富が当たり前になりつつある業界で、 クラウドファンディングでの製品も多数。
後から後から良い物が出てくるので、開発スピードは大事ですし 致命的なエラーがでるとクラウドファンディング後に取り残されかねない状況となってしまいます。
本当にその製品でチョイスするのであれば、置かれた環境に対してのプロトタイプの出来を加味することが重要だと思います。 早ければ早いほどいいとは思いますが、フライングしすぎると失敗を招く事があるという一例です。
出資失敗をしないための見抜くコツ
1.金額と機能
アーリーバードとかやって安く売っていますが、まずは定価と機能のバランスが取れいているか。 安かろう悪かろうの世界にはまらないように真剣に考える必要があります。
今回Tikoは179ドルでユニボディの剛性がある3Dプリンターだという謳い文句でした。 やっぱり安すぎた・・・。
The micro 3Dですら299ドル。 安いもので言えば101heroなんかがありますが、構造は非常に簡単なものです。 ということで、本当に正しいと思える金額?その金額だと満足する?本当にあったら買いたい?と自問自答を繰り返すことが重要です。
2.出資の集まり具合
集まって注目されるのはいいことです。 しかし、製品によって複雑で時間の掛かりそうなものに多額の金額が集まっていたらそれは少し疑わないといけないかもしれません。
高額でも生産しやすそうなものであれば問題ありませんが、 精密機械類は少し悩んだほうが良いかも。
出資失敗して思うこと
開発チームの彼らは、その経験からきっとまた新たなことを始めていくでしょう。 その経験に寄付したと思えば、それでよいかなと。何もできない私は、出資するしかないのですからね。
そもそも2年前に2万円出資したことなんか、正直遠い昔の話のようで。こうやってブログネタにもなってますし。 ただ、送料を取られたのが解せない・・・。